先日、モトローラのAndroidスマートフォン「motorola edge 50s pro」を購入しました。
このスマートフォンを私が選んだ最大の理由は、「Smart Connect」という機能です。
Smart Connectのおかげで、motorola edge 50s proがすんげぇ気にいってるんですよ。
Smart Connectとは?
Smart Connectは、レノボとモトローラが提供するソフトウェアソリューションです。かつて「Ready for」と呼ばれていました。
スマートフォン、タブレット、PCなどをシームレスに接続できます。この機能により、作業効率が向上し、ゲームやエンターテインメントもさらに楽しめます。
Smart Connectは2024年2月に発表されました。
2025年3月時点で900万人以上の月間ユーザーが利用しているとモトローラは述べています。
Smart Connectの主要機能
Smart Connectには、以下の4つの主要機能があります。
クロスデバイス操作
- 1つのキーボードとマウスでスマートフォン、タブレット、PCを操作可能。
- アプリやファイルを異なるデバイス間でスムーズに移行でき、PC内でスマホを操作することも可能です。
スマートクリップボード
- デバイス間でテキストや画像を直接コピー&ペースト可能。
- メールや他サービスを介さず情報を共有できる便利さが魅力です。
アプリストリーミング
- スマートフォンで使用中のアプリをPCやタブレットに移行して利用可能。
- 動画視聴やゲームプレイを中断せずに別デバイスで続行できます。たとえば、スマホで聞いていたポッドキャストをPCで引き続き楽しむことが可能です。
ディスプレイ接続
- スマートフォンの機能を大画面テレビで活用可能。
- 動画ストリーミングやゲームプレイ、モバイルデスクトップの起動が大画面で実現できます。
また、通知同期やインスタントホットスポット機能、スマホをウェブカメラとして利用する機能も備わっています。
モバイルデスクトップ機能で日本語がちゃんと使える
私がSmart Connectで最も注目しているのは、「モバイルデスクトップ機能」です。

この機能では、日本語入力にGboardが標準採用されており、日本語ユーザにとって非常に快適な環境が整っています。
下記は、Gmailのアプリ画面です。

問題なく、日本語を打つことができます。パソコンと同等です。もちろん、日本語入力を英語入力に切り替えることが可能です。
必要なものは外部ディスプレイとキーボード、マウス(およびハブ)だけです。これらを揃えることで、PCと同等の環境がmotorola edge 50s proで実現できます。
生産性を目的として、スマートフォンでハードウェアを使いたいみなさま。edge 50s proは見逃せないデバイスに仕上がっておりますぞ!
モバイルデスクトップ機能のカスタマイズ機能
Smart Connectの「モバイルデスクトップ機能」で何ができるかはイメージしていただけたことでしょう。
ここでは、デスクトップ環境のカスタマイズについてご紹介します。
まず最初にマウス機能。ポインタの大きさを変えられます。

メインボタンの切り替えに対応しています。ただマルチボタンには非対応のようです(iPadOSはマルチボタンに対応していますね)
edge 50s proのGboardではUSBキーボードの一部の装飾キー(例:CAPSキー)をコントロールキーとして再マッピングすることも可能です。

Capsロックは、おそらく普通の日本語ユーザは使和ないはず。Ctrlなど使いやすいキーに変更しましょう。
次の写真の赤で囲ったボタンは、ウインドウの左寄せ、右寄せです。便利。

私はモバイルデスクトップで、ChromeのPCモードを起動し、WordPressを操作するなど、生産性向上に直結する作業を快適に行っているのです。


モバイルデスクトップ、実にいい。It just works.
Samsung DeXとの比較
モバイルデスクトップ機能といえば、Samsung DeXが有名かもしれません。

私自身、過去にGalaxy S8のSamsung DeX機能を試しました。しかし、日本市場ではSamsung DeXの日本語対応が不十分で、生産性向上には限界がありました。
それは2025年のいまでも、Samsungの日本語入力ソフトは改善されていません。Samsung DeXではビジネスレベルの文書がまともに作成できません。
一方でSmart Connectでは、日本語入力環境が格段に優れております。日本のユーザにも使いやすい設計となっています。
Samsung DeXは日本市場(日本語)への配慮不足が目立ちます。ゲームなどエンタメメインの一部ユーザーには魅力的でも、生産性重視のビジネスユーザには受け入れられませんでした。
その点、Smart Connectはレノボとモトローラという日本市場でも存在感のある企業によるソリューションであり、この違いがソフトウェア品質にも表れているように思います。
考察:なぜSmart Connectは使いやすいのか?
Samsungとモトローラ・レノボのアプローチには明確な違いがあります。
Samsungは日本市場への関心が薄く、日本ユーザ向け製品開発力を軽視している印象があります。Samsungのノート型PCは日本ではほとんど販売されていません。
Samsungにとって、主戦場は韓国や米国、ヨーロッパ、アフリカなのでしょう。
一方、レノボはNECとの提携による国内トップシェアのPCメーカーとして、日本市場への深い理解があります。このような背景から生まれたSmart Connectは、日本ユーザにも受け入れられる仕様となっているのでしょう。
また、Samsung DeXについて言及すると、その停滞ぶりには失望させられました。特に日本語入力環境が不十分な点や独自仕様による制約は、生産性向上には全く寄与しませんでした。
過去には Linux on DeX という実験的な取り組み(ベータ)もあり、私は胸を躍らせる思いがしていました。しかし、その取り組みが終わったのは Galaxy S9のころです。はるか昔のことですよ。
これに対し、モトローラとレノボは、2025年時点で、高品質なモバイルデスクトップソリューションを提供しています。
まとめ
motorola edge 50s proで利用する「Smart Connect」は、生産性向上やエンターテインメント体験を大きく変える可能性を秘めています。
特に日本語入力環境やクロスデバイス操作の快適さは特筆すべきポイントです。
私自身、edge 50s proを手に入れてから、毎日のようにモバイルデスクトップ機能を使っています。ビジネスレベルの使用に耐えます。
過去にSamsung DeXには失望させられてきましたが、いまSmart Connectのモバイルデスクトップの完成度には感銘を受けています。
今後、本ブログではSmart Connectのさらなる活用方法についてご紹介していく予定です。興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください。
edge 50s proは、ええですぞ!