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GalaxyスマートフォンとAppCloudについての現状認識と要望

GalaxyスマートフォンとAppCloudについての現状認識と要望

【2023年9月3日更新】

AppCloudは、イスラエルのアプリ収益化企業ironSourceが提供するプラットフォームです。現在はUnityがironSourceを買収完了しております。

我が国においては、サムスン製をはじめ、各メーカーのAndroidスマートフォンにインストールされています。

AppCloudは、ユーザが意識しないうちにアプリをインストールする挙動を示し、ユーザを困惑させる事象が確認されています。

本記事では、特にSamsung Galaxyスマートフォンを取り上げながら、AppCloudについて述べます。

国内キャリア版Galaxy S23 UltraにAppCloudがプリインストールされている

2023年7月13日、私はGalaxy原宿を訪れました。Samsungの Galaxy S23 Ultra を手に取ってみたいと思ったからです。

Galaxy原宿
Galaxy原宿

Galaxy S23 Ultra は評判がいいです。

SoCに「Snapdragon 8 Gen 2」を採用。おかげでバッテリーの持ちがいい。6.8インチのディスプレイは見やすく、美しい。Sペンを内蔵しており、カメラも高性能です。

Galaxy S23 Ultra は2023年最高のAndroid スマートフォンの1台といっても過言ではありません。

ただ、Galaxyユーザの私はどうしても気になっていることがありました。

それは「AppCloudがGalaxy S23 Ultraに初期状態で搭載されているのではないか」ということ。そういう噂を聞いたのです。

そこで、Galaxy原宿に展示されている実機で確認しようと思いました。

Galaxy S23 Ultraの「設定」→「アプリ」でアプリ名「appcloud」を検索しているところが下の写真です。

ドコモ版 Galaxy S23 Ultra
ドコモ版 Galaxy S23 Ultra
au版 Galaxy S23 Ultra
au版 Galaxy S23 Ultra

このように、AppCloudはau版 Galaxy S23 Ultraにプリインストールされていることを確認できました。

またドコモ版Galaxy S23 Ultraにはプリインストールされていないように見えました。

すると、親切な方が私にドコモ版Galaxy S23 Ultraにもプリインストールされていることを教えてくれました。

気がつきませんでした。Jasmine様に深く感謝申し上げます。

まとめると、国内キャリアの販売するGalaxy S23 UltraにはAppCloudが入っているということがわかりました。

公開市場版 Galaxy S23 Ultraについて

2023年7月に発売されたばかりの公開市場版Galaxy S23 Ultraの実機を私はGalaxy原宿で見つけることができませんでした。

Galaxy原宿の店員さんに尋ねたところ、「うちはキャリア版しか置いていません」との回答を得たのです。

しかし、公開市場版は、Galaxy原宿の地下にて展示されていることをTwitterで教えていただきました。

地下でも聞いてみればよかった。

ドコモ版にもau版にもAppCloudがプリインストールされていることがわかったので、残りの公開市場版を調べてることが今後の課題です。

au版Galaxy S21をアップグレードするとAppCloudがインストールされる

私がAppCloudを初めて知ったのは、auのGalaxy S21 5G (型番: SCG09) を使っていた時のことです。

au版 Galaxy S21 5G (SCG09)
au版 Galaxy S21 5G (SCG09)

au (Samsung) は2022年1月、Galaxy S21にOSアップデートを提供しました。内容はAndroid 12による機能・操作性の向上というもの。

私もこのAndroid 12にアップグレードしたところ、AppCloudがインストールされたことに気がつきました。

AppCloudはおすすめアプリを多数インストールするように促します。その設定画面はスキップすることが困難です。

AppCloudのパッケージ名は「com.aura.oobe.samsung.gl」です。パッケージ名の一部であるoobeとはOut-of-box experienceのこと。スマートフォンのセットアップの作業のことです。

このセットアップ作業は、私たちユーザにとって非常に重要です。一度っきりの作業ですが、ユーザの印象に大きな影響を与えます。スマートフォンの iPhoneであれ、パソコンのMac・Windowsであれ、メーカーはこのセットアップ作業を非常に慎重に設計しています。

わが Samsung Galaxy のセットアップ作業では、電源を投入して一連のGoogle設定画面、Samsungアカウント画面が表示されます。続いて必ずAppCloudアプリが実行され、ユーザにアプリのリストを提案します。ユーザは、ここでAppCloudアプリを中止することができません。必ず一連の工程を踏まなければ進めません。

AppCloudはシステム内部に入り込み、普通にはアンインストールできないようになっているのです。

通常私たちはOSアップデート、セキュリティアップデートを善なるものとして捉えています。アップデートのパッチが出たらすぐに当てるものだと理解しています。

セキュリティアップデートと引き換えに、au (Samsung) がAppCloudをこっそり私のGalaxy S21に仕込んだと言われても仕方がないでしょう。

ドコモ版Galaxy S22はAppCloudと無縁

その後、私はドコモ版Galaxy S22を購入しました。

ドコモ版Galaxy S22 (SC-51C)
ドコモ版Galaxy S22 (SC-51C)

本記事執筆時点(2023年7月16日)において、Galaxy S22はAndroid 13がインストールされておりますが、AppCloudが入っていません。

現在私はドコモ版Galaxy S22を快適に使用しています。

AppCloud は2018年からGalaxyスマートフォンにインストールされていた(インド)

Samsung製スマートフォンにインストールされるAppCloudの問題について、2018年に報告しているユーザがいます。もう5年前のことです。

「Galaxy ON8 モデル – SMJ710FN の最新のソフトウェア アップデート (2018 年 10 月) の後、AppCloud や MyAirtel などの多くのアプリをユーザーの許可なしに、お前たちがインストールしていることに気付いたぞ。これは一体なんだ? お前たちは我々のプライバシーを侵害している。サムスン、やめろ。

— Abhishek (@Abhi2746) November 3, 2018」

@Abhi2746氏は、どうやらインドのユーザのようです。AppCloudの問題点を端的に表明しています。
「MyAirtel」については、インドのモバイルサービスのポータルアプリのようなものらしいです。
この後も多くのユーザが不平を訴えています。興味のある方は、Twitterで「Samsung appcloud」で検索してみてください。

AppCloud は紛れもないAdwareだ

すでに見たように、AppCloudは、ユーザが知らないうちにシステムにインストールされ、広告を表示する挙動を示します。

このようなソフトウェアは「Adware」と呼ばれます。マルウェアの一種であるといってもいいです。

Twitterでは、すでに多くの人たちがAppCloudによる被害を報告しています。

ユーザが気がつかないうちにアプリをシステムにインストールしてしまい、ギガを消費してしまう。大量に広告を通知する。

これをユーザが望んでいる状態と言えるでしょうか?

AppCloudの前ではSamsung Knoxは無力だ

Samsungデバイスには、Knoxが搭載されています。KnoxはSamsungのセキュリティプラットフォームのこと。ハードウェアおよびソフトウェアベースでセキュリティ機能が働きます。

SamsungはKnoxを「何重もの防御・セキュリティメカニズムが組み込まれ、侵入やマルウェア、悪意ある脅威からデータを守ります。」と自画自賛してきました

しかし、AppCloudが搭載されたGalaxyデバイスの前では、Knoxは力を発揮できず、無力です。

Samsung自身のファーストパーティアプリとして、AppCloudはやりたい放題振る舞います。

私自身、これが正しい動作なのかわからなかったので、Samsungのチャットサポートに問い合わせをしたことがあります。

すると「これは仕様だ」との答えが返ってきました。私は頭を抱えてしまいました。

仕様なのはわかります。しかし、エンドユーザは何一つ得をしないでしょう。

もし私がエンタープライズのモバイルデバイス担当、あるいはセキュリティ担当であったとしたら、Galaxyデバイスを購入することを許可しないでしょう。

AppCloudへの対応策

これまで見てきたように、AppCloudはユーザにとって全く意味のないAdwareであり、マルウェア、スパイウェアです。

Galaxy S23 Ultraをセットアップしたら、すぐに「無効化」するのがいいです。設定→アプリから AppCloudを検索します。

MacやWindowsをお持ちの方は、adbを利用して「com.aura.oobe.samsung.gl」をuninstall するといいです。

Galaxy スマートフォンからゴミアプリ「AppCloud」を停止したり、アンインストールしたりする方法

これで気分良くGalaxy S23 Ultraを使うことができます。胸を撫で下ろしていいです。

たくさんのアプリを大量にスマートフォンに抱え込んだところで、私たちにとって何もいいことはありません。

最後に

以上、Samsung Galaxyを中心に、AppCloudについてお伝えしました。

  • 国内キャリア版Galaxy S23 UltraにAppCloudがプリインストールされていることがわかりました。
  • au版 Galaxy S21にOSアップグレードするとAppCloudがインストールされるようになります。
  • ドコモ版 Galaxy S22 にはAppCloudはインストールされていません。
  • 海外では、2018年からAppCloud の問題点を指摘するユーザがいました。
(追記)2023年9月1日に発売された au版 Galaxy Z Fold5 SCG22、au版 Galaxy Z Flip5 SCG23 にもAppCloudがプリインストールされていることを確認しました。

AppCloudは問題のあるアプリです。

やりたくもない「キャンディークラッシュ」をこっそりインストールしたり、ユーザの行動を監視したりするAppCloudは、ユーザを下に見るような偏狭な思想に基づき設計されていると言わざるを得ません。

そこにユーザの生活をスマートフォンを通して豊かにするという意図は一ミリも感じられません。ユーザを収奪の対象としか見ていないのではないかと思われます。

au 版 Galaxy S21のユーザに対して、セキュリティアップデートを引き換えに、AppCloudをこっそりインストールして削除できなくするような真似は小賢しいです。陰湿でジメジメとした、東アジア人のいやらしさを感じます。サムスン電子ジャパンは、AppCloudを求めていないS21ユーザに、AppCloud抜きのセキュリティアップデートを提供すべきです。

サムスン電子ジャパンが、Galaxy S23 Ultraを始め、あらゆるGalaxyデバイスからAppCloudを取り除くことを強く要望します。このことが我が国における幸せなデジタル社会の構築につながると私は考えます。

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